ちはやふる

ええ、今更デスネ。
行きつけの本屋でずっと平積みにしてあったり、2009年漫画大賞とったり、色々話には聞いてたんですが今更購入しました。
 
いや、だってね、なんか表紙が妙にゴージャスって言うか、いかつい感じがして
絵柄もいかにも少女漫画っぽい感じの雰囲気だったので「あ、これは最近流行りの△イ○系の少女漫画かなあ」とか思ってたんですよ!!
でもね、そんな偏見持ってて
ほんとーにすいまえんでしたっ!!  
 
そんなふうに思っていた漫画を何故買うことにしたかと言うと
まあ、最近出来た新しい行きつけの本屋の隅っこに少女漫画コーナーみたいなのが申し訳程度にあるんですが
そこの少女漫画コーナーがかなりの確率で自分が今まで「面白い!!」って思ってきたような作品が並んでいるようなところでして
そこにこの「ちはやふる」が置いてあったわけですよ。
丁度、今週は他に買いたい本もなかったので「食わず嫌いはダメだな、物は試しで読んでみるか」と思って購入したら
同日の夕方過ぎには全巻揃っていたというお話。*1
 
で、中身の方はどうかというと、これはもう少女漫画と言うよりも少年漫画ですね。
「競技かるた」っていうお正月とかにたまにニュースで出てくる競技に触れて成長していく主人公達のお話なんですが
この「競技かるた」をしている主人公達の姿が格好良いのなんのって!!
作中でも初めて「競技かるた」に触れた主人公が「遊びじゃなくてスポーツだ」みたいな台詞を言うんですが、まさにその通りです。
そして、そのスポーツを見事にスポーツとして描いている表現力。これが凄い。
完全に作中の試合の空気がスポーツ漫画です。しかもかなり上等の。
静と動の使い分けによる一瞬の見せ方や空気が張り詰めていくあの独特の感覚、
作中の登場人物だけじゃなくて自分も読んでいる内に主人公の空気に飲まれて眼が離せなくなっているような没入感。
個人的には『あひるの空』や『SLUMDUNK』並のスポーツ漫画の印象を受けました。
こういうスポーツ(競技?)を題材にしても描く人が描けばこんなふうに魅せることができるんだって思いました。
本当に某ストリートバスケ漫画描いてた人とかには見習って欲しいくらいです。
 
これは本当に面白いです。
まだ読んでない方は是非一度読んでみることをお勧めします。

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

*1:読み進めるの勿体なくてまだ3巻までしか読んでませんが