花やしきの住人たち 完結

残念なことに、3巻で完結です。
2巻の最後で父親が見つかったと言われてイヤーな予感はありましたが。
でも、1巻と打って変わって2巻はかなりの鬱展開だったし、仕方ないと言えば仕方ないのかな。
カレカノみたいに伸ばしていくには全体的に早めの展開でしたし。
 
で、最終巻となる3巻ですが……(以下ネタバレ含)
あやめの問題は片付いて今度は杜若が前面に。
こんなのや

こんなの

がある一方で杜若が見せる鬱展開。
過去のトラウマの一番の当事者なのでしょうがないといえばしょうがないんでしょうが、あやめとの対比がまた見ていて切ない
それでもいい感じになってまさか「安芸&あやめ」、「杜若&れんげ」のカップル成立かと思ったら……。
 
やっぱりそんなに甘くないですねー。最後の最後でズドーンと叩き落された感じでした。
ヘドロのように心の底に堆積して、瘡蓋のようにとれそうでとれない。
こういった事を乗り越えられる人ばっかりではないっていうリアリティ的なものを感じました。
 
そういえば、何故か読み終わった後は何気に『雫』を思い出しました。
あれも救われたようで救われてないけど最後になんか希望も持てそうな終わり方だったからでしょうかね。